
イヌの先祖
イヌという動物は人間とともに繁栄をしてきたと言っても過言ではありません。
人間にとってかけがえのない動物であるイヌ、いつから我々の傍らにいるのでしょうか?
イヌの祖先は何か?その祖先はどのような動物か調べてみました。
ヒトとイヌの出会い
我々は犬といつ出会ったのでしょうか?いつから飼い始めたのでしょうか?
私たちヒトが犬の祖先に出会ったのは数十万年前と言われています。どのように犬が家畜化されたか現在のところ明確な答えが出ていません。それだけ長い歴史があるということでもあります。犬の祖先の動物の骨は旧石器前期の遺跡でいくつも発見されていることから、この時代にはすでにヒトに接近していたものと考えられます。さらに人との距離を縮めていき、その中からイエイヌへの進化を遂げたものがいたのだろうと考えられています。
つまり、イエイヌがヒトに近づいて家畜化が進んだというより、イエイヌの祖先である動物がヒトに近づき家畜化される過程でイエイヌに近づいたということのようです。
では、そのイエイヌに祖先の動物の名前は何というのでしょうか?
イヌの祖先の名前
現在の研究で最もイヌの祖先として有力なのがタイリクオオカミです。
その他の説としてイヌ科の動物であるジャッカルやコヨーテが祖先だという説もあるようです。DNA的にはタイリクオオカミが直接的な祖先であると言われていますが、進化過程においてタイリクオオカミとイエイヌの中間種とジャッカルやコヨーテが交配したとも考えられるようです。
さらに研究が進むことで明確になっていくものと考えられます。
ではタイリクオオカミやジャッカル、コヨーテはどのような動物なのでしょうか?
タイリクオオカミ
タイリクオオカミは北半球に広く分布しています。体胴長100~160cm、肩までの体高60~90cm、体重は25~50kgです。タイリクオオカミという種は大きな種になるためにその亜種が各地域に分布しています。各地域の環境により体格差があります。
我々が飼っているイエイヌと同じように群れを作って生活し、群れの中で順位も存在します。
現在のイヌとの違いは、吠え声が少ないことです。タイリクオオカミは遠吠えするときに声を出すぐらいで、その遠吠えも頻繁にするものではないようです。
イエイヌとオオカミのハイブリットであるウルフドッグが存在しています。

ジャッカル
ジャッカルはアジア南部〜ヨーロッパ南東部、アフリカに分布しています。体長65〜106cmほどでオオカミに似ていますが大きい耳が特徴です。
イヌと同じように群れを作ります。群れで狩りを行い、子育てもするようで群れの絆が強いようです。
イエイヌとジャッカルの交配も可能でジャッカルドッグと呼ばれるようです。

コヨーテ
コヨーテは北アメリカ大陸に広く分布しています。オオカミより体格は小型で頭胴長75~101cm、尾長30~40cm、体高60cm以内、体重9~20kg(平均14kg)ほどになります。
コヨーテは単独で行動することもあり、群れを作るときも小規模のようです。
イエイヌとの交配も可能でコイドッグと呼ばれています。

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